牡丹どうろう 物語

あああ

牡丹どうろう 物語

いいい

『四谷怪談』の「お岩さん」、『皿屋敷』の「お菊さん」、そして『牡丹燈籠』の「お露さん」と日本三大怪談に名を連ねる女性の幽霊たち。

『四谷怪談』の「お岩さん」は夫に裏切られた末に怨霊と化し、『皿屋敷』の「お菊さん」は無念のうちに死んで幽霊に。そして恋焦がれるあまり死んでしまい、死してなお愛する男を求めた『牡丹燈籠』の「お露さん」。女性の情念は時に恐ろしいものになると言えますね。

本話の主人公の「お露(つゆ)」の名も広く知られており、『四谷怪談』の「お岩さん」、『皿屋敷』の「お菊さん」と並び、日本三大幽霊と呼ばれたりします。『牡丹灯籠』の話は詳しく知らないけれど、「お露さん」の名前は知っているという方も多いのではないでしょうか。

猛暑の8月3日、東京・下北沢の本多劇場で、<志の輔らくごin下北沢2021「牡丹灯籠」>
(注1)
を観た。

明治に作られた『牡丹燈籠』は、日本三大怪談では最も新しい怪談話です。『四谷怪談』と『皿屋敷』は江戸時代に落語怪談として整えられましたが、それ以前にも各地で怪談として語られてきました。

2006年からほぼ毎年、同じ劇場で同じ内容の公演(「牡丹灯籠」の通し公演)を行ってきたが、去年はコロナ禍で中止になったので、僕ら観客にとっては2年ぶりのチャレンジである。

『牡丹燈籠』(監督:山本薩夫)
1968年に制作された『牡丹燈籠』を題材にした映画の中でも特に名高い傑作。

「皆さん、また来てくださいね。大丈夫です。来年の今頃は、すっかり(物語を)忘れてますから。私も同じです。毎年、速記本を一から読み直して、新しい発見があるんです」

音のする方を見てみると、牡丹芍薬(しゃくやく)の灯籠を携えた「お米」と「お露」が歩いているではありませんか。3人は再開を喜び、次の晩もその次の晩も新三郎と「お露」の逢瀬は続きました。

そんな時、志の輔の「牡丹灯籠」を観て、我が頭の中にもある「それ」を確認するのである。いろんな発見も反省もあるが、何よりも考えさせられるのは、毎年、あちこち忘れていることに気付かされることだ。

「円朝の代表作であり、大長編である『牡丹灯籠』は、全部上演すると30時間ぐらいかかります。私はその全編を2時間半にまとめてお伝えするつもりです。そうはいいながら、昨日(初日の8月2日)は2時間35分かかりましたが(笑)」

『令和元年版 怪談牡丹燈籠』(脚本・演出:源孝志)
『牡丹燈籠』を丁寧に映像化したNHK制作の最新のドラマ作品。男女の情欲や絡み合う復讐劇が見どころとなっており、時代劇らしいチャンバラもあわせて楽しめます。

実は『牡丹燈籠』は、古代中国の明で作られた小説集『剪灯(せんとう)新話』の中に収録されている「牡丹燈記」という話が元となっています。明治時代に活躍した落語家・三遊亭圓朝が、『剪灯新話』を江戸時代に翻案した『御伽婢子(おとぎぼうこ)』の実話や怪談から着想を得て、『牡丹燈籠』を創作しました。

僕らが「牡丹灯籠」と聞くと、まず思い出す怪談ラブストーリー「お露新三郎」の幕開けである。

仕事柄、「牡丹灯籠」を知らぬではすまされない。これまでに原作を何度も読み、それについての文章を書き、人前で解説もしてきた。だから「牡丹灯籠」は全部頭に入っている。と、思ってはいるのだが、どこか抜けている場面はないか、勘違いしている部分はないかと、不安になることもある。

ううう

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