leon マチルダ

メモ

あああ

leon マチルダ

いいい

レオンが買ってきたローズピンクのドレスを着て初体験がしたい、と彼に迫るシーンで、彼女の色香は最大値に達する。レオンが選んできたドレスはどこか幼稚で、子どもっぽい。マチルダは少女だから本当はそれが「似合うはず」なのだ。ふつうの少女なら似合うはずのそれが。しかし、「似合わない」。どうしても「ちぐはぐ」に見えてしまう。

作中で、君はもう少し大人になる必要がある、と言うレオンに対し「もう大人よ。あとは年を取るだけ」と返すマチルダ。このセリフは彼女の成熟した一面を非常によく表した、印象的なものですね。作中で、マチルダはこれ以外にも印象的な「名言」を残しています。

私たちはなぜこんなにも彼女に惹かれてしまうのでしょうか。その最大の理由は、彼女が「子どもの姿をした大人」であることでしょう。
外見、内面ともに、その年齢からは考えられないほど成熟したマチルダ。その一方で、時折垣間見える幼さが、彼女をより一層魅力的な人物に見せています。
マチルダは「最高のゲーム」をしましょう、とレオンに持ち掛けます。それは、彼女が家にある服を使って有名人に変装し、レオンがそれを誰だか当てるというもの。次々と変装し、その人物のモノマネまで披露するマチルダは楽しそうな笑顔を見せ、彼女の子どもらしさを感じさせます。
また、マチルダの初仕事を祝して2人はレストランで食事を取るシーン。グラスに注がれたお酒をがぶ飲みして、途端に笑い上戸になるマチルダ。背伸びをするような、いじらしい姿が大変可愛らしく描かれました。
孤独だったレオンは彼女のそのような部分に戸惑い振り回されながらも、魅力的に感じ惹かれていったのでしょう。

トニーの店を出て、学校の寄宿舎へと戻ったマチルダ。彼女はそこで、穏やかな暮らしを始めようとするのでした。作品はそこで幕を閉じていますが、果たして彼女はその後どうなったのでしょうか?

実はマチルダ・ボブが作られた背景には、1920年代に活躍したルイーズ・ブルックスという女優さんの存在があるのをご存知ですか。

では、彼女の未来として考えられるのはどんなものでしょうか。「マチルダはレオンの後を追って殺し屋になるのではないか?」そう考えた人は少なくないでしょう。現に、レオンと別れた後、彼女はトニーにわたしも殺し屋になりたい!と感情をあらわにしています。
しかし、彼女は殺し屋にはならなかったと、わたしは考えます。彼女はこれから、おそらくずっと、レオンを忘れることはありえないからです。そして、愛するレオンと“ある意味で”同じ道を辿ろうとするであろうからです。
スタンの襲撃に遭い、なんとかマチルダを逃がそうとするレオン。「1人で行きたくない」と涙を流す彼女に、「君は俺に生きる望みをくれた。大地に根を張って暮らしたい」と2人で街から逃げることを約束します。その後、マチルダは脱出し、二度と来ることのないレオンを待つのでした。
そして、マチルダは学校の校庭にレオンの「相棒」である観葉植物を植えます。そして「もう安心よ、レオン」と声をかけるのでした。「根を張って暮らしたい」というレオンの願いを叶えたかのように。

マチルダを一言で表すなら、「子どもの姿をした大人」。彼女の最大の魅力は、その大人びたところにあると言っても過言ではないでしょう。
マチルダといえば、黒いボブヘアとチョーカー。フライトジャケットをおしゃれに着こなす彼女の姿は大変大人びており、本作の公開当時、彼女の髪型は「マチルダボブ」と呼ばれ大流行したそうです。
彼女が大人びているのは、その容姿やファッションだけではありません。12歳である彼女は(レオンには18歳と伝えていたようですが)、その年齢の割に大変成熟したような言動が目立ちます。また、頭の回転が非常に速く教養もあるようで、子どもとは思えない発言でレオンを言い負かすこともしばしば。

しかし、マチルダのキャラクターとしての魅力は彼女の特徴だけによるものではありません。ここで注目すべきは、彼女がそのような少女であるために、レオンとの関係性がより純粋で美しいものとして描かれていることです。
マチルダが「子どもの姿をした大人」であるならば、レオンは「大人の姿をした子ども」だと言えるでしょう。前述した、マチルダの「もう大人よ。あとは年を取るだけ」というセリフに、レオンは「俺は逆だ。年は取ったが大人にならないといけない」と返します。
確かにレオンは見た目は立派な大人です。凄腕の殺し屋であることから、彼が仕事においては熟達していることがわかります。その性格も冷徹でストイックと、一見すると経験を積んだ大人のようです。
しかし、彼はその内に子どものような一面を秘めているのです。レオンは映画『雨に唄えば』を鑑賞していました。その時に彼が見せたのは、目を輝かせてスクリーンに見入る無垢な表情です。

レオンとマチルダという正反対の2人の間の純愛、マチルダという魅力的なヒロイン、2人の想いを強く感じさせる演出や俳優陣の圧倒的な実力など、『レオン』が名作である理由を考えてきました。
そして、『レオン』はおそらくこれから先も愛され続けることでしょう。それは本作が「どの時代においても心揺さぶられる物語であるから」です。
レオンとマチルダには親子ほどの年の差があります。しかし、2人は愛し合うことができました。冷酷で孤独な殺し屋と、復讐に燃えていた少女。たとえ創作物であろうと大人と少女の恋愛が許容され難いものであった時代に、愛をはぐくんだ2人の姿は、人を愛する心の強さというテーマを訴えかけてきます。

ここまで聞くと、ただの冷酷でストイックな殺し屋であるかのように思えるレオン。しかし、彼の持つ顔はそれだけではありません。彼は凄腕の殺し屋である反面で、ただの孤独を抱えた大人でもありました。
殺し屋だった彼は、友だちを作ることができませんでした。誰とも交流しない日もしばしば。唯一心を許していたのは、「最良の相棒」である観葉植物です。
彼は鉢植えに植わったこの植物の世話を日課としており、彼やマチルダが植物の世話を行うシーンは作中でも印象的に描かれています。彼がこの植物を相棒としているのは「根が地面についていないところが自分と同じだから」。
余談ですが、この植物は「アグラオネマ」という種類であることがわかっています。特徴は、日陰でもよく育つこと、気温や水分の量で状態が変わってしまう繊細な植物であること。幸福を呼ぶ植物として愛されていますが、レオンと通じ合うのは「根が地面についていないところ」以外にもありそうです。

弟を殺され復讐を望むマチルダに対して、人を殺すと取り返しがつかないことを知っているレオンは、復讐をやめるように言います。突き放されたと感じたマチルダは、レオンの愛を試すことにしたのです。
「人に優しくするゲーム」をしよう、と言った彼女はロシアンルーレットを始めます。自分のこめかみに銃を突きつけ、彼女は「私が欲しいのは愛か死よ」と言い放ったのでした。ギリギリのところで彼女を止めたレオン。マチルダはレオンの愛を確かめ、2人の関係はより確信的なものへと変わりました。
思えば、作品序盤でマチルダと行動を共にすると決めたときも、彼女の危なっかしい行動があってのことでした。自分と組んでほしい、と頼むマチルダに俺は1人で仕事をする、と断るレオン。そんな彼を見て、マチルダはアパートの窓から発砲したのです。
予測のつかない行動でレオンを翻弄するマチルダ。その後レオンが彼女に惹かれていくように、物語が進むとともに我々も彼女のそんなところを魅力的に思うようになっていきます。

本作の悪役となるのがノーマン・スタンスフィールド(通称スタン)。彼は麻薬取締局の刑事でありながら、実は麻薬取引を裏で牛耳るというエキセントリックな人物なのです。しかしながら非常に頭の切れる人物でもあり、レオンを追い詰めた点からしても優秀な刑事であることが読み取れます。
レオンとは異なり非常に残忍な性格の持ち主であるスタンスフィールド。女性や子どもだろうと、人を殺すことに抵抗を持たない、サイコパシーとも言えそうな傾向のある人物です。マチルダの父、ジョセフが麻薬をくすねたことで彼の家に乗り込んだ際には、鼻歌を歌いながら家族を惨殺しました。
その時、マチルダの最愛の弟を殺したために、スタンは彼女の恨みを買うことに。マチルダはレオンのもとで復讐を目論みます。レオンに殺しの依頼をする元締めがスタンスフィールドであることがわかったのは、その後のことでした。

マチルダとレオンの出会いのシーン。アパートの階段に腰かけるマチルダは、父親に殴られて鼻血を出していました。そんな彼女にハンカチを渡したレオンに、マチルダはこう質問したのです。「大人になっても人生はつらい?」
家族とうまくいかず、最愛の弟からも引き離されたマチルダ。家に帰れば父親からひどい仕打ちを受けなければならず、閉塞感に包まれた毎日を送っていたことでしょう。このセリフにはそんな彼女の、早く大人になってこんな毎日から抜け出したい、という背伸びをするような気持ちが表れています。
また、レオンの返答もシンプルながらなかなか味わい深いもの。字幕では「つらいさ」となっていましたが、「そんなものさ」という諦念を含むような返答になっています。見るからにまだ子どもである彼女に対する返答としては少し冷たいようにも思いますが、その分真摯さも伝わってくる言葉です。

映画「LEON」でマチルダのキャラクターを考案されている際に、このルイーズ・ブルックスさんのイメージを再現されてヘアスタイルが決定されたのだそう。

また、一回目の引っ越しの場面で、 レオンがマチルダに 「プロにはプロのルールがある」 と言及していましたが、 恐らくレオンはそのルールを破っています。

ううう

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